食材のやってくる道について

食の活動

すっかり秋の気配になりましたね。

先日、営業先への訪問途中に秋の実りを見つけました!

突然のカカシ集団にびっくりびっくり

板橋区の水車公園というところなのですが、かつてこの辺りで行われていた水田耕作を伝える目的で造られた公園だそうです。

園内にはこの水田をはじめ、里芋畑や水車小屋、炭焼き窯までありました!

水田や畑を見ることの少ない都内で、お米が実るところをこんなに身近に観察できるのは貴重だなあと思います。

春の田植えの時はまだまだ小さかった苗が、熱い夏を迎えてぐんぐん成長し、秋には立派に実る。

大切に育てられたお米が鳥たちに食べられないように様々な工夫をこらして守ります。

愛情こもってますよね💕

ところで、普段スーパーで手軽に購入するこのような農作物がどのように私たちの元に届くかご存知ですか?

生産者さんが育てた作物は、いったん生産者団体(農協)でとりまとめられます。
その後市場に運ばれて卸業者→仲卸業者へわたり、最終的には小売業のスーパーや八百屋さん、外食産業の業者を通じて私たち生活者の口に入るんです。

ここまで流通が長く複雑になると、生産者さんがどのような想いで作られた作物なのかさっぱり伝わってこないですし、反対に農家の方たちには私たち消費者が本当に求めていることが伝わりにくくなってしまいます。

たとえばとってもきれいに形やサイズが整ったお野菜たち。
お値段もお手頃だったらうれしいですが、これ半分は流通業者様のため。

綺麗に箱に並べられますし、安ければ営業もしやすいですよね。

以前農家の方から聞いた話ですが、ミカンのMサイズ、Lサイズって、もともとはミカン用のダンボールにいくつ入るかで決まったそうです。

Mサイズ用の箱、Lサイズ用の箱があるわけではなく、あくまでも決められた大きさの箱にいくつ入るか。

なぜならその箱はトラックのコンテナぴったりに収まるようになっていて効率よく運べるからだそうで、「ダンボールありきでミカンの価値が決まるんだよ」と言っていたのが印象的でした。

でも本当に私たち消費者がもとめているお野菜を考えてみると、たとえ形やサイズが不揃いでも心から安心していただける無農薬のものだったりしませんか?

そんなものが市場ではもとめられているんだということすら、マーケティング思想のなくなった今の仕組みではなかなか伝わらないようです。

最近は生産者の方から直接お野菜などを購入できるシステムも増えてきていますので、上手に活用してみるといいかもしれません。

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