甘味料のおはなし

食の活動

こんにちは。

台風の被害がとんでもないことになっております。
どうかこれ以上の被害になりませんように。

さて、先日Facebookにこちらの展示の写真を載せたところ、思った以上の反響をいただきました。

この展示、そもそもが糖質の摂りかたについての説明用だったようですが、私が特に注目してほしかったのは清涼飲料水の砂糖の量なんです。

 せっかくなので昨年の専門学校でお話したことをまとめてみました。 

そもそも糖質って何?砂糖と何が違うの?というところですが、糖質というのは炭水化物の一種です。
炭水化物のうち食物繊維でないものが糖質で、さらに糖質は単糖類や二糖類の糖類とそうでない多糖類に分けられます。

ブドウ糖や果糖は単糖類、皆さんが気にしている砂糖は二糖類になります。
多糖類はオリゴ糖やでんぷんなどですね。

単糖類というのはもうそれ以上加水分解されない糖質ということで、摂取すると血糖値がすぐに上がります。二糖類はその単糖が2つ結合したもの。多糖類は3つ以上の糖質が結合しているので分解に時間がかかり、体への吸収も緩やかです。

では最初の写真のスティックシュガーへの換算ですが、どのようしているかというと・・・

たとえば写真に出ているCCレモンの栄養成分表示を見てみます。

炭水化物が100mlあたり10g。
ペットボトル1本は500mlなので、含まれる炭水化物は50gになります。
これはスティックシュガー1本あたり3gの炭水化物で計算すると16.6本分に相当するわけです。

ならば500mlのお水を用意するので、16本のお砂糖を溶かして飲んでみましょう!!

いや、きっと甘すぎて飲めないです。

ではなぜジュースになると飲めてしまうのか?
レモンの風味やシュワシュワとした炭酸が爽やかさをアップしてくれているからなんでしょうね。

ん?そもそもそんな大量のお砂糖は溶けないのではないかって??
CCレモンの原材料を見みると・・・

原材料表示はその食品に含まれる成分の多い順に表記をされていますので、糖類として主に果糖ぶどう糖液糖というものが使われています。

これはデンプンを加水分解して、ブドウ糖からなる液糖の構造を変化(異性化)させた異性化糖に分類されるのですが、まあ簡単にいうとコーンシロップです。
ジュースなどの飲み物では溶けにくい砂糖の代わりに、この液体のコーンシロップが重宝されているようです。

ただこのコーンシロップ、原材料のトウモロコシはほぼ輸入品。
しかも遺伝子組み換えのトウモロコシが多く使われているのです。

そう、日本が世界ナンバーワンの遺伝子組み換え食品の消費国であるのは、こういうところで摂取しているからなんですよね。

写真だけ見るとスティックシュガーの換算本数でびっくりしてしまうものもありますが、甘さを砂糖でとっているフルグラや、そもそものりんごや野菜の甘みであるリンゴジュースや野菜ジュースは、まだマシかな・・なんて視点で見ていただけると良いのかなと思います。 

久しぶりにビューティーフードコーディネーターっぽい内容になりました(笑)

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