お砂糖の知識

食の活動

毎週水曜日は会社の定時退社日。早く帰れた日は何かしないともったいない…
ということで、この間の水曜日はクッキーを焼きました。

砂糖、乳製品、卵不使用のグルテンフリー米粉クッキーです。

そして、その写真をFacebookに載せたら、「砂糖不使用?」とのコメントをいただき…

そうか!

食のお勉強仲間とばかり話していると「砂糖が体に良くない」というのは当たり前になっていますが、普通に生活していたらそんなこと考えないですよね。

だからこそ、それを伝えていきたいんだった‼︎

ということで、今日はお砂糖について書いておきたいなと思います。

お砂糖はサトウキビやビート(砂糖大根)を精製して作っていきます。

サトウキビを砕いて圧縮し甘い汁を取り出してから精製しますが、その精製の過程で化学物質が使われたりもします。
精製が繰り返されて不純物が取り除かれていくうちに、お砂糖はだんだんと白くなりサラサラの状態になるわけです。

ではそのお砂糖の何が良くないのでしょうか。

まず1つ目は体に与える影響です。

人間はお腹がすくと血糖値が下がるのでそこを補うように食事をし、今度は少し上がった血糖値をすい臓がインスリン分解して元に戻していきます。
しかしお砂糖を摂取した場合は血糖値の上昇が急激なので、すい臓があわててインスリン分解をすることになります。

たまにであればちょっとすい臓に負担をかけてしまったな…ですむかもしれませんが、これを毎日繰り返すとどうなるでしょう。

すい臓に負荷がかかりすぎてオーバーヒートし、血糖値を下げすぎてしまって元に戻らなくなる。これが低血糖と言われる状態です。

低血糖になると「キレやすい」「情緒不安定」「やる気が出ない」「集中力がない」など日常生活に影響がでてきます。

最近の子供たちが「キレやすい」とか「落ち着きがない」なんていうのも、手軽に手に入る甘いお菓子や清涼飲料水などが影響しているかもしれませんね。

ところでお砂糖の取りすぎというと糖尿病が浮かぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
糖尿病は低血糖の反対で高血糖の状態なのですが、前述した低血糖の状態がさらに長く続くことによっていよいよすい臓が悲鳴をあげ、その機能が低下して血糖値を下げられなくなることで起こります。

つまり低血糖は糖尿病になる手前にあるとも言えるわけです。

そしてお砂糖の良くないところ2つ目ですが、それは中毒性があること。

白砂糖をとると脳内の神経伝達物質であるドーパミンが分泌され快感や多幸感を得られます。
しかしこのドーパミンが増えすぎると感情の起伏が激しくなり、「怒り」「憎しみ」「恐怖」などのネガティヴな感情も湧き上がってきます。
一方で「優しさ」や「思いやり」が減り、どんどん自分勝手になっていくのだとか。

そしてここが怖いのですが、この砂糖の効力が切れると気持ちも不安定になり、さらに甘いものを求めるという悪循環に突入してしまいます。

中毒性。
まるで麻薬のようですよね。

今回はお砂糖についてまとめましたが、最近の甘いものには異性化糖(ブドウ糖果糖液糖など)や合成甘味料も大量に使われているので、これらで砂糖漬けになってしまっている人も少なくありません。

とはいえ糖分は人間にとって必要なエネルギー源でもあります。
「甘いものが食べたいな」と思った時は、なんで体が欲しがっているのか、中毒性からきていないかなどを意識して、商品の原材料と製法を確認しながら適切に取り入れていきたいですね。

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