「食」のことを勉強し始めて約1年。
知らなかったことをいろいろと知って、少しずつですが実践することで、生活や周りの環境にもどんどん変化が起こるのを楽しんでいます。
学んだことの中で衝撃的だったのが、ホールフードの教室に通っていたときに聞いた遺伝子組み換え食品のお話です。
タイトルにした「日本がいちばん!」ですが、1番なのは遺伝子組み換えの「技術」のことではないんです。
遺伝子組換え食品を世界で1番「消費」しているのが実は日本。
これ、びっくりしませんか?
だって食品を購入するときには「遺伝子組み換えでない」と記載がされているものを選んでいるし、「遺伝子組み換え品」なんて表示はほとんど見ないのに。
遺伝子組換えと聞いてイメージするのは「大豆」だと思うのですが、実は大豆以外にも私たちの身近なところに遺伝子組み換えの作物があったのです。
<日本で認証され流通している遺伝子組換え食品>
現在日本で認証されている遺伝子組換え食品は以下の8品目。
・大豆
・トウモロコシ
・菜種
・じゃがいも
・綿実
・甜菜
・アルファルファ
・パパイヤ
このうち主に流通しているのは、大豆、トウモロコシ、菜種、綿実の4品目です。
日本の法律ではこの8品目を主な材料とする、32種の加工食品に表示義務があるとされているのですが、実はここにちょっとしたカラクリがあります。
<日本国内の表示義務>
⑴主な原材料(上位3番目まで)に 遺伝子組換え食品が使用されている場合は表示しなければいけない。
え?ということは
遺伝子組み換え大豆を原材料にしていても、その大豆より使用している割合が多い別の材料が3つあったら遺伝子組み換え品の表示をしなくてもいいの?
⑵ただし全体量に対して遺伝子組換えの含まれる量が5%未満であれば「非遺伝子組換え」の表示が可能。
5%をどうとらえるかポイントですが、ヨーロッパの基準では“0.9%未満”というのでこれもかなりモヤモヤします。
⑶さらに以下の場合は表示の義務なし
・遺伝子組換えの飼料で育った家畜品(お肉、牛乳、乳製品、卵など)
・サラダ油、植物油、マヨネーズ
・お醤油
・コーンシロップ、異性化糖 (果糖、ブドウ糖等)
・コーンフレーク、醸造アルコール、醸造酢
家畜の飼料にはよくトウモロコシが利用されていますが、これはほとんど遺伝子組み換えのトウモロコシです。
つまり、お肉や乳製品を通して、遺伝子組換え作物の影響を受けているであろうものが、私たちの口に入っているということ。
油やお醤油などは、原料に遺伝子組換えの菜種や大豆が使われていても、その組換え遺伝子が作り出したたんぱく質が残らないため検査をしてもわからない。
なので「表示をしなくてもよい」ということになっているのだとか。
そして一番意識せずに食べてしまっているのが異性化糖ではないでしょうか。
お菓子や清涼飲料水の原材料表示でよく見かけるブドウ糖果糖液糖。
これもほとんどがアメリカから輸入された遺伝子組換えトウモロコシのコーンスターチが原料です。
ここまで来ると「遺伝子組換え品を体に入れない」というのは不可能に近いです。
特に外食も多いと避けようもなくて頭をかかえてしまいますよね。
とはいえ、大事なのは、どんな食品に危険が潜んでいるのかを「知っておく」ということではないでしょうか。
知っていれば自分の判断で少しは選択することができますから。
私がびっくりしてしまった日本の遺伝子組み換え食品の事実。
そもそも遺伝子組換えって何なのか・・についてはまた改めて書いていきたいと思います。
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