3年目になりました箱根仙石原の長安寺さんへの糸かけのお納め、今年も無事にイベントが終了しましたのご連絡と、写真家の相沢淳一さん撮影の素敵な写真をいただきました。
一度は当日にライトアップされた作品を眺めたいなと思いながらも、毎年南国での年越しを優先させてしまう私。ですのでこうやって雰囲気の伝わってくるお写真をいただけるととっても嬉しいです。
せっかくなので、記録として本年の作品を振り返ります!
まず1点目の作品から。
タイトルは光の糸掛けとさせていただきました。
こちらの作品でやってみたかったのは、円が3つずつ重なって作っている中心の模様。
糸を重ねてどうなるかな‥というのはもちろんですが、グラデーションと白い縁取りがきれいに見えるのかが課題でした。
ちなみにこの模様はSeed of Lifeという神聖幾何学で、様々な生命が生まれる際の細胞分裂の様子を2次元でとらえたようにも見えるのだとか。
さらに生命の誕生ということで、円が作る三角の上向きを男性性のブルーで、下向き三角を女性性の赤で表現。昨年からのテーマである陰陽や統合といったキーワードも込めてみました。
そしてその周りを光が差し込んでいるように工夫した糸のかけ方で。
実はこれ、はじめはよかったものの終わりのほうは他の糸の下を一本ずつくぐりぬけてかけていくというやり方になってしまい、意外と大変だったんです。
でもそのおかげで、光が均等にくるっと回っている様子を表現できました。
ライトアップされると表情がまた違いますよね。
さて2点目はこちら
糸掛け曼荼羅というよりもアートの要素が大きくなった作品です。
中心円の中は白と水色の花曼荼羅で、その周りを放射状に打った釘への糸掛けでイガイガ模様にチャレンジしました。
何を表現しようかなと思ったときに「循環」というキーワードが浮かび、糸の色は自然の循環をイメージしたものにしています。
中心から氷が水になって溶け出し、森の木が育つ。
その木が火によって燃やされ光になり、そこに土が残される。
そして雨がふり土に水がたまる。
この地球上に自然の循環があるからこそ、人間もその恩恵で生きているということをもう一度認識し
新しい年を温かい気持ちとパワフルなエネルギーで迎えられますようにという想いを込めました。
大まかなイメージはあったものの詳細の設計図までは作成せず、試行錯誤しながらの作業。
かなりの糸の量になりましたが、最終的に面白い作品に仕上がり大満足!!
そして年越しの12月31日。
数日かけて準備をしてきた境内をライトアップして素晴らしい飾りつけで皆様をお出迎え。
紅白の白い布のかけ方が昨年とはまた違ってちょっと華やかだったり
手前の水引で作られた鳳凰が今にも飛び立ちそうな繊細さだったり
こうして写真を眺めているだけでもとっても楽しめます。
2つの作品のテイストの違いが気になっていましたが、それもこの雰囲気の中で素敵にライトアップされて全く問題なさそう。
最後に・・・
毎年長安寺の年越しの様子を写真という素敵な作品に収めてくださっている相沢さん。
お寺の飾りつけには私の父も参加をしており、その記録にもなっています。
せっかくなのでいただいた写真から、境内の様子のわかるものも少しご紹介させてください。
コロナの影響もあり、以前に比べるとだいぶ規模も小さくなっているようですが
それでも広い境内を寒い中、細かい演出も含めての準備はいつもすごいなぁと思います。
関係者の皆様、お疲れさまでした。
2023年が皆様にとって良き年になりますように。
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