2021年7月4日、梅雨空のもと足をお運びいただいた皆様と、絵本「ぼくがつたえたいのはね」の出版を記念したアットホームでとても温かいイベントを開催することができました。
友人の佐和子さんが家族同然の猫のやっくんと突然のお別れをされたのがちょうど1年前の6月の末。
ご本人も「まさか1年後にこんなことになっているなんて」とおっしゃっていましたが、いろいろな意味があってここまできている・・・そんなことを感じずにはいられない会になりました。
プロジェクトメンバーは、今回の体験をもとに絵本を作りたい!と思い立った佐和子さんをリーダーに、絵を担当された脇坂良美さん、やっくんのメッセージを伝える役割をされた橙香さん、絵本の読み聞かせをされていて出版社とのつながりを作った敦子さん、そしてなぜか私(笑)
そう、直接絵本作りに関わっていない私の役割は、まさにこういうイベントごとの取りまとめ。
出版記念パーティーというからには佐和子さんと良見さんに「おめでとう」を言いたい方があつまるよね。
いやいや、でもきっとお二人のことだから「みんなに感謝を伝える会にしたい」って言うよね。
こんなご時世であることもあり、来ていただける方も限られるし、どんな雰囲気にしたらよいのか・・・
実は会場選びからいろいろ迷ったのです。
で最終的に決まったのが、お二人ともなじみのある、アットホームな会ができそうなキッチンスタジオ。
入り口には良美さんが描いた原画を展示して皆様をお出迎えです。
ギャラリーみたいになりましたよ!
会の冒頭には集文社の早川社長からご挨拶をいただきました。
いきなり「絵本作りたいです」とやってきた佐和子さんのこと、”絵本をつくる”ということに対しての社長様のお話をうかがい、ここからどのように絵本がつくられていったのか・・と思いを巡らすすばらしいスタートになりました。
そうそう、お祝いに駆けつけてくださったのは早川社長だけではなかったんです。
良見さんが普段お仕事をされているT.sweets.Laboのパティシエ、拓植さんからはこんな大きな米粉のデコレーションケーキが届けられました!
真ん中にあるのはなんとシュー生地でできた植木鉢!!
そこにあしらわれたグリーンとたくさんのフルーツ。
もうね、皆さんがこの日のために動いてくれているということが愛を感じますよね。
ん?植木鉢よりその手前のクッキーが気になる??
こちらは良見さんから佐和子さんへのプレゼント、絵本の表紙のアイシングクッキーです!
早川社長のスピーチに「絵本の絵の打ち合わせでクッキーを見せられたのは初めてです」というお言葉がありましたが、これこそ良見さんの本業ですからね(笑)
さてここからいよいよ本題へ。
絵本には書ききれなかった猫のやっくんの物語を佐和子さんに語っていただきました。
やっくんがどのようにして佐和子さんの家族になったのか、どのような家族としての時間を過ごしていたのか、そしてどのようにお別れしたのか・・・。
涙を流される方もいながら、皆様真剣に聞き入っていらっしゃいました。
続いてはやっくんのメッセージを佐和子さんへ届けた橙香さんのお話。
ご自身の体験も交えながら、小さい家族の想いを飼い主さんへ伝える難しさや、今回は佐和子さんご家族だったからこそやっくんのメッセージを伝えることができたのだというお話をしてくださいました。
”生きる”って、人間はもちろんどんな小さな命にもその目的や役割があって、それぞれが意思をもってこの世に生まれてきているんですよね。どんな出会いや別れにも意味があるということ。
さて、絵を描いた良見さんのお話は・・・
ド緊張してしまうとのことで、トークセッション形式で。
普段は直径7㎝のクッキーに絵を描いているのにA3サイズの画用紙に描くこと、そして筆ではなくほとんど色鉛筆で描き上げた苦労などをお話してくださいました。
表紙のやっくんの目力もなかなかなのですが、各ページに現れるふわっふわの毛並みやかわいらしい猫ちゃんの表情がなんともいえず、ぜひぜひ皆様にもご覧になっていただきたいです!
とはいえ、実はすでに原画展のお話も出てきているようで、今後皆様にも直接ご覧いただける機会ができるかもしれません。楽しみですね♪
休憩をはさんで、いよいよ最後は敦子さんによる読み聞かせ。
ここまで絵本も配られず、この時みんなで初めて絵本を開きました。
1ページ1ページ、敦子さんの心のこもった朗読をききながらページをめくります。
なんだかね、会場の空気がほんわかとっても温かく、その場にいた方全員が癒された、そんな雰囲気になりました。
皆様と一緒にこの場にいられたことが本当に幸せです。
メインイベントが終わったところで、お土産もお持ち帰りいただきあっという間にお開き。
つたない司会進行にもかかわらず、皆様に温かく見守っていただいたおかげでなんとかこの日のお役目は果たすことができました。
プロジェクトメンバーとして参加させていただいたことで、知らなかった世界を垣間見つつ貴重な経験をすることができたことに感謝です!
さて、絵本は本日から発売。
「ぼくがつたえたいのはね」を通してやっくんが伝えたいメッセージを必要としている方はまだまだいらっしゃるはず。
ここをスタートにどんなことをしていけるか、これからもプジェクトメンバーで考えていけたらいいなと思っています。
もし書店で見かけることがありましたらぜひお手に取ってくださいね~。
もちろんAmazonでも販売中です。
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