古代小麦のアインコーンとカムット

食の活動

少し前のお話になりますが、先月の東京ビーガングルメ祭りで購入した古代小麦のスコーンを食べ比べしました。

左側がアインコーンで、右側がカムットという古代小麦で作られています。

原材料を見ると古代小麦の種類以外は全て同じでした。

焼き具合はアインコーンの方が厚みがありますね。

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食べた感じもアインコーンはホロホロサクサク、カムットはギュッと詰まった印象でした。
でも味や甘さはカムットの方が感じたかな…

グルテンフリーが流行り小麦が悪者のようになってしまっていますが、このスコーンをきっかけに古代小麦について調べたらいろいろな事が見えてきました。

そもそも小麦アレルギーなどと騒がれ始めたのはここ50年くらい。小麦自体は大昔から主食として用いられてきたので、その当時から体に害があればここまで続いて来ないですよね。

ではここ最近の小麦には何が起こっているのでしょうか。

私たちが普段目にするスーパーで売っている小麦粉って海外からわざわざ運ばれてきているのにとっても安いですよね。
これは生産性を上げて栽培しているからなのですが、何をしているかというと品種改良と化学肥料の多用です。

ある調査では品種改良によって小麦の姿が本来のものとはだいぶ変わってしまい、特にミネラルの含有量がとても少なくなっているなんてことも言われています。

また輸入品では運搬時に使われる殺虫剤や防腐剤などのポストハーベスト(収穫後に使用される農薬)も問題になります。

そんな大きな流れの中でも品種改良に巻き込まれずに残った、原種に近いものが古代小麦というわけです。

アインコーンは約一万年前から食されてきた最も古い原種で、一粒系コムギという分類。
その一粒系コムギから生まれたのが二粒系コムギで、カムットはここに入ります。
こちらは約五千年前だとか。

では現代の普通小麦はというと二粒系コムギをさらに品種改良したもので、一粒系コムギと二粒系コムギの古代小麦とは遺伝子構造が異なっています。

アレルギーを引き起こす原因の遺伝子が含まれていないため、古代小麦ではアレルギー反応が出にくいと言われるわけですね。

結局人間の体におかしな影響を及ぼすものは、人間が作ってしまっている…。
そもそも小麦自体は悪くなかったんだなぁ。

とっても身近でなかなか避ける事は出来ない小麦。なかなか興味深くお勉強になりました。

古代小麦で作られた製品もいろいろと出ているようですので、機会があればいただいてみたいなと思います。

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