昨年ご縁をいただき、箱根仙石原の長安寺の除夜イベントのために作成している糸かけ曼荼羅。
2021~2022年の年越しについてもご依頼をいただき、無事にお納めすることができました!
昨年ご依頼いただいた時に、住職の太源さんにリクエストをいただいたのが「陰陽を表現してほしい」ということだったのですが、糸かけの「陰陽」というとよくあるのがこのかけ方。
でもね、「これだけ大きな板に、これでは寂しいなぁ」と、昨年はちょっと違う方向の作品にさせていただいたのです。
それから1年。
「今年もご依頼いただけたら私なりの陰陽を表現したい」と頭の中ではグルグルと考えていて。
有難い機会を再びいただきまして、諸事情により制作時間は限られていたのですがチャレンジしさせていただきました。
「いったいどうやって作っているの?」「作品が出来上がるまでの途中が見たい」なんてお声もいただくのですが、やっていることは小さな糸かけの制作と一緒。
釘の位置を描いた図面をもとに、板にひたすら釘を打っていきます。
ただ釘の数がちがいますよね。今回の物はざっと数えたら2枚合計で800本越え。
会社でマウスを持つ手がなんか痛いなぁと思ったら、原因は釘の打ちすぎでした(笑)
そして実際に糸がかけ終わった作品、今年はこのようになりました。
そもそも陰陽とは宇宙のあらゆるものを陰(いん)と陽(よう)の2つのカテゴリに分ける考え方。
例えば「太陽が陽で月は陰」「昼が陽で夜は陰」「夏が陽で冬が陰」「表が陽で裏が陰」「男性性が陽で女性性は陰」など。
これはどちらかが正しくてもう一方は間違っているとか、どちらかが優れていてもう一方は劣っているということではなく、片方があるからこそもう一方も存在しているという概念です。
というわけでまずはこちらの作品。
太陽と虹色に輝く光を表現してみました。
先ほど例を出したように太陽は陰陽の陽。
自らが光り輝く太陽のように、みんなが自分らしさを表現してのびのびと、活き活きと暮らせる世の中になりますようにという思いを込めています。
そしてそれぞれが放った光は多種多様でありながらも複雑に絡み合い、最終的には世の中を照らす希望の虹の光となることをイメージ。
いろいろな糸のかけ方のミックスですが、この中心部分は今年ワークショップで皆様に作成いただいたものと全く一緒なのです。
そして2枚目がこちら
中心に5枚の花弁のお花が咲いたようになっていますが、これ金星の軌道で糸をかけたもの。
金星は女性性を表す星ですから、そう、陰を表現してみました。
そしてそのまわりをチャクラの色で糸かけしています。
ん?チャクラって何??
チャクラというのは身体のエネルギーの中枢で、情報を蓄えたり生命力を各機関に送り出したりしているもの。第1チャクラから第7チャクラまであり、それぞれの位置や働きがあります。
せっかくなのでちょっとご紹介。
赤:第1チャクラ ベースチャクラ・・・生命力
橙:第2チャクラ セイクラルチャクラ・・・自立心
黄:第3チャクラ ソーラープレクサスチャクラ・・・自信
緑:第4チャクラ ハートチャクラ・・・愛
青:第5チャクラ スロートチャクラ・・・表現力
藍:第6チャクラ サードアイチャクラ・・・直観力
紫:第7チャクラ クラウンチャクラ・・・目的
これらのチャクラのバランスが正常にとれていると、健康でポジティブな感情、運気も上昇します。
ぜひお参りに来られた皆様のエネルギーが整い運気が上昇しますようにという願いを込めました。
風の時代は女性性の時代と言われていますが、ある星読みさんから伺ったところによると2022年は金星の時代なのだとか・・。
「あら、ぴったり!」と思わず叫んでしまいました。
なんとか年末に間に合った陰陽の糸かけ「太陽と虹2022」と「金星とチャクラ」
年越しの準備に長安寺のお手伝いをされている皆様が今年もあれやこれや工夫をしてくださり、無事に設置も完了。
じゃじゃ~ん。
こんな立派なお寺の正面に飾っていただいております。
すばらしい工芸品がたくさんの中で、この場所はかなり恐縮なのですが・・・
12月31日の年越し除夜イベントではライトアップもされて皆様をお迎えします。
その後も一週間くらいは飾っていただく予定ですので、お近くの方、訪れるチャンスのある方はぜひぜひのぞいてみてください。
<長安寺>
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原82
箱根町観光協会公式サイト
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