さて、三輪愛さんへオーダーしたオートクチュールの鏡のお話の続きです。
鏡のお磨き会を経てますます私の鏡さんをお迎えする気分が高まる中、
同時にクリスタルについても学びたくなった私は、橙香さんにご一緒させていただき新宿で開催されていたミネラルショーを見学に行くことになりました。
「今日はスペシャルゲストがいらっしゃるんですよ~」
にこやかにご案内してくださる橙香さんが一直線に向かわれたブースには、なんとなんと鏡作家の愛さんがいらっしゃるではないですか!!!
神聖な鏡づくりに携わっていて、俗世にはあまりでてこられない(と勝手に私はイメージしている)愛さんがいらっしゃる!!
「きゃ~、今日は何されているんですか?」
「今後鏡に石も使ってみようと思って、磨きを学ぶために弟子入りしたねん。今日は店番」
ひゃ~。
愛さんが店番!!それは何か買わねば!!
ということで選んだのがこちらの石、フローライトインクリスタルです。
これね、中のフローライトがとっても青くてきれい。
そしてクリスタルの側面にちょうど砂浜に見えるようなベージュかかった部分もあって、まるで海が閉じ込められているようなのです。
「海みたいだからこれにします」
そんな言葉を発しながら、贅沢にも愛さんにクリスタルをお包みいただきお会計。
「そういえば佑香さんの鏡、兆しがみえてきていますよ」
え?ふいにそんなことを言われてびっくりしっつも、わ~い楽しみ!!
前回の鏡のお磨き会でご縁をいただいたSさんともたまたまその日ご一緒だったので、「うれしい!ワクワクするっ!」を伝えていたら・・・
「Sさんの鏡と佑香さんの鏡、たぶん同じころに生まれると思います」だそう。
これには思わず二人で目をパチクリ。
実はSさん、宮古島のあるものを使ったことをされていて、これまた不思議なご縁から毎年宮古島を訪れるようになっている私は勝手に彼女に親近感を感じていたのですが、鏡のタイミングも一緒とは。
まあ兆しが見えているとはいえ、そこから実際にどのくらいかかるのかは不明。
「気長に待ちま~す」とまた日常生活に戻り鏡のことを忘れかけていたら・・・
とある日曜日にスマホがピコ~ン。
「佑香さんの鏡が誕生しました。おめでとうございます」と愛さんからのメッセージ。
お引き渡しをいつにしますかとのことなのでスケジュールを開くと、2週間後に諏訪への旅行が入っているじゃないですか。
「諏訪旅行、可能なら鏡さんも連れていきたいんです」
その思いを愛さんにお伝えすると「鏡さん、一緒に行くと思います」とのことで、さっそく二人の予定合わせ。
「今日の夜ならいけますね」
「きょ、今日?!こんなに長く待っていたのに、ドキドキワクワクする暇もなくあっさりなんですけど~!」と思いつつも、忙しい愛さんが急遽予定を組んでくれたこのありがたいお申し出に従うことになりました。
そして用事の住んだ夕方。
待ち合わせの駅には愛さんはもちろん、ご縁をつないでくれた橙香さん、そしてなんとSさんの姿も!!
「佑香さんとSさんの鏡さん、対になってるねん。不思議やな~」
同時に引き渡しをしたほうが良いと感じた愛さんの粋なはからいで、なんと橙香さんだけでなくSさんにも声をかけてくださったそう。
そしてその急な呼びかけに応えてくれたお二方。
落ち着いてお引き渡しができる場所を探して向かったレストランは、偶然にも私が初めて愛さんと二人でカウンセリングをしていただいた場所でした。
さっそく鏡さんとご対面。
あまりにも素敵な箱が出てきていよいよ緊張・・。
「二人ともダンゴムシじゃなかったですよ」
愛さんの言葉に少し安心して蓋を外すと・・・・
わ~~~~~、・・・なんて美しいの!!
中央に大きな緑色の石があしらわれたその鏡は、蓋を開けた瞬間からキラッキラと輝いてます。
菱形ですかー。
丸いコンパクトをイメージしていたので思わぬ形にビックリしつつも、眺めているとだんだん私らしいかな〜なんて思えてきて
でもでも…こんな素敵なものが私の鏡で良いのでしょうか?
だってね、真新しい鏡のはずなのにまるで中世のお城から出てきたような、そんな気品を感じるんです。
この後はご飯もいただきながら、鏡についての解説をゆっくりとうかがいました。
もちろんクリスタルの部分は橙香さんの補足説明付き♪
中央の緑色の石は糸魚川の翡翠だそうで、すごい存在感。
翡翠は縄文時代の遺跡からも発掘されていて、大昔から人間に寄り添ってくれているんですよね。
お守りになりそう。
そしてもう一つ使われている石がジャスパー。
え?どこ??と思われるかもしれませんが真ん中の白い部分。
ものすごく薄くカットされていて、ジャスパーに含まれる内包物が透かし模様のよう。
さらにその外周をとても深みのあるきれいなブルーのアンティークガラスが取り囲んでいます。
「この色私もすごく好きなの。佑香さんにはこの色だった」
もうなかなか手に入らないという貴重な手作りアンティークの板ガラスについても教えてくれました。
鏡の材料について聞くだけでも、ここに込められている思いや意味をうかがい知ることができますが
お話はここからさらに深い部分、鏡のデザインのお話や、鏡づくりを通して愛さんにおりてきた世界について続いていきました。
とはいえその辺りの詳細は私だけの宝物なので大切にしまっておくことにします。
でも・・・もう一つ気になりますよね。
そう、対になるSさんの鏡。
実はいただいた箱の形から、蓋を開けた後の鏡の見た目まで全然違うのですが、鏡に込められているコンセプトのようなものが対照的で、「対とはこういうことかぁ」ととても面白くお話をうかがいました。
もちろん彼女の鏡さんもとってもとっても綺麗!!
さて、こんなわけで早々に受け取った鏡さん。
無事に諏訪への旅へと同行してもらうことになりました。
諏訪へ行くことになった経緯も不思議なご縁なのですが、当日も思わぬハプニングが起こって予定が大幅に変更。
その結果諏訪からちょっと足を延ばして水巡りドライブをすることになりました。
実は私がいただいたのは愛さんによると”水の鏡”!!
最初訪れた御射鹿池。
水面に山が映り込んでまるで絵画のようなのですが、その水の色が鏡のガラスの色とマッチしてとっても素敵でした。
翌日には諏訪大社巡りをする間に御神水でのお清めも。
太陽の光もあってキラッキラ✨
あまりの水の勢いに鏡さんが流れていかないか気を付けながら、しばらく見とれておりました。
旅に出るときって、日常から抜け出して何かしら気づきを得て、その後の人生が変化するきっかけになることって多いと思うのですが
今回の諏訪の旅。
もともとが意味のある成り行きのように感じていたところへこの鏡さんが加わり、とてもパワフルなものになったようです。
そのおかげで初日からこんなすてきな彩雲も。
これからの人生の後半戦を共にする、まさに分身のような鏡。
愛さんからいただいたキーワードの謎解きを進めながら、まさにロールプレイングゲームのような人生を楽しんで進んでいこうと思います。
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